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しかしまた、そうしたことは、政治的な地政学的条件についても言えることである。要するに小国は、いやおうなく隣接する大国の系列の下に入って行かざるを得ないのである。あるいは、それらの大国の狭間にあって、それらの関係の間を縫って、またはそれを利用して生きて行く以外にないのである。 そして、そうしたことがまた、自分たちの観念の世界を作り出している。中国大陸の中華思想、そしての周辺の属国の事大主義思想がそれである。 また、こうしたことは、別の意味で日本のような島国においても見ることが出来る。外の世界とは切り離されていて断絶しているのである。 その意味で日本列島は、外の世界からの圧力を避けることも和らげることも出来たし、自己の主体性や自律性を保持しやすかったのである。また、そうならざるを得なかったのであり、自己というのを強く意識してしまうのである。 |
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