index< 日誌 < s設定 < 20-43自己意識E、「群れる」 |
しかし、人間にとっての客観的条件といったものは、以上のような人間を取り囲む自然環境についてのみ言えることではない。自然環境とは別の意味での、「地政学的条件」に付いても考えなければならない。 たとえば、大国に挟まれた小国(朝鮮半島)。小国というのは、自己の存続というのが常に隣りの大国に左右される。自己というのが他国に依存する、そうした存在なのである。 あるいは、海に囲まれて、地理的にも周りの大国に付かず離れず生きて行くことが出来る、そして万一の時にはそれを拒絶するチカラもある、そうした国力のある島国(日本列島)。そうした大国でもなければ小国でもなく、地理的にも恵まれた世界。 あるいはまた、周囲のどこからでも誰もがそれへと向かい目指してくる、そうした求心力のようなもの。これが大国であって、中国大陸がそうであり、中華思想がそうなのである。 |
index< 日誌 < s設定 < 20-43自己意識E、「群れる」