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4、他人依存。



そしてこの場合、ただたんにそれまでの日常のくり返しとして、無意識の内に受け継がれて行くのではなくて、自意識というのが、意図的で意識的な、そして自覚された自発的なものになっている。そして国家もそれを誘導し強制するのである。それは、自分たちが望み求めた結果なのである。

そうして、それ以外の価値観や生活のスタイルといったものを蔑み排除し、序列化し、そしてこれを自分たちの自意識にしてゆくのである。そうした意味では、この自意識もまた自己意識と言えるものではなく、他人に依存したままの自意識なのである。他人を踏み台にした上に成り立つ自意識なのである。

また、そうすることによって自分というのが、上昇と出世のチャンスを与えられるのであって、そうである以上、それが自分にとっての正義で信念とならざるを得ないのである。そうでなければならないのである。そしてまた、だれもが気づかず知らないまま、無意識の内にそうした行動をとるのである。


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