index< 日誌 < s設定 < 20-44自己意識F、「自分たち」 |
この近代という世界の中で、「自分たち」という概念が、自分が今生きている現実の中で、目に見えるカタチとなって現れてくるのである。それが嫌が上にも感じられ意識されてくるのである。 15世紀頃からのルネサンス、大航海時代、宗教改革、産業革命、交通の急激な発達、生産と市場の均一・均質化、さらに法律や生活スタイルの画一化などがそれである。 そして誰もがそれを信じて求めることによって、富が拡大し生活が向上したのである。それも、自分が生きている、わずかな一世代のうちに、自分たちの生活が大きく変貌して行くのを、いやおうなく目の当たりにするのである。だからこそ、それを信じるのである。 そして、このようにして生活が向上し、豊かになり、そしてまたそれを自覚することによって、それが励ましにもなり信念にもなって、自分たちの正義となっているのである。いわゆる、理性がそれであり、それに基づく合理性と効率の追求が、絶対的な真理として、人々を団結させて支配して行くのである。 |
index< 日誌 < s設定 < 20-44自己意識F、「自分たち」