index< 日誌 < s設定 < 20-45自己意識G、「自律」



13、存在。


他人を理解し、尊重し、認めることがどうしても出来ない、そうした世界を生きている。必要なのは、自分と「自分たち」だけであり、それ以外の「よそ者」、異国人、外の人は、どこまで行っても認められることがないのである。

それを認めるワケにはゆかないのである。それを認めるというのは、自分自身の否定につながるからである。自分が自分で無くなることを意味するからである。それが自分の立場であり、自分の存在理由なのである。そして自分には、それしかないのである。だからまた、どうしてもそれを受け入れることが出来ないのである。

たとえそれを認めることがあっても、それはあくまでも、自分よりも「下の者」でなければならない存在なのである。自分は、上も下もないそうした世界を知らないし、認めることもできないし、そしてまた、生きてゆくことが出来ないようにシツケられているのである。

それ以外の生き方というのが出来ない、そうした存在であり続けるのである。自分というのがそうである以上、他者との対等の立場での付き合いというは不可能なのである。要するに、そうしたことが「自己意識」の欠如、および個人としての自律の欠落をもたらしているのである。


戻る。                       履歴へ

index< 日誌 < s設定 < 20-45自己意識G、「自律」