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12、自己意識。


そうした意味で、自分でも自分のなかで、自分と自分とが対立しているのであって、そしてまた、だからこそ、自分とは違う異質なものを認め、理解し、尊重することができるのである。

そしてこれが「自己意識」なのであって、自分というのが自分のなかで意識されているのである。自分というのが、内的に同じものであるということが確かめられているのである。

また、そうである限り、それはマイペースなのであって、違う異なる価値観や常識に対しても理解し合えるのではないだろうか。個としての自分が確かめられてこそ、個としての異なる他人を尊重することができるのではないだろうか。

つまり、このような「自己意識」の欠如が、自分たち以外の者に対して排他的にならざるを得ないようにしているのではないだろうか。そしてそれは、価値観や常識、そして信仰以前の、自己の自意識の問題ではないだろうか。


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