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夢の中で僕は、普段あまり気づくことのない、鮮やかで露骨な、まるでいま切り取ったばかりの動物の肉の色のようなものを見ている。まだカタチや輪郭がなく、見えるのは色とその模様だけである。 そして、それと背景との境界線がぼやけたままでハッキリしない。そしてしばらくすると、肉のカケラのように見えてきて、それと色とがつじつまが合って模様となり、現実の肉体のカタチになってゆく。 夢の中でだれかが、動物または人間をキズつけている。僕は走行中のトラックの助手席にいて、それにうすうす気づいている。だれかがそれを、殺生をしたのだ。いつどこでだれがそれをしたのかは、ぼくにも分からない。しかし、ぼくはそれにうすうす気づいているし、知ってもいる。もしかすると、ぼくがしたのかも知れない。 |
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