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やはり、走行中の車から降りて見ると、地面が、どこかの路肩か空き地になっている。見ると、様々な肉のカケラがあたり一面に散らかっている。ゴキブリを踏みつけたような跡、ウサギやイタチなどの小動物が踏んづけられ、つぶされた、何かの肉のカケラ。もしかするともっと大きな、たとえば人間のような、あるいは肉屋を解体した跡なのかも知れない。 なにか痛々しく、自分でも身体が削られ、えぐり取られる感触がしている。気持ちが悪い。しかし、だれがこんなことをしたんだろう? ぼくではないように思う。しかし確かに僕は、それを見たがっていたし、知りたがってもいた。そうであって欲しいし、そうであるはずであると。 ぼくは心の奥底のどこかでそれを望み、そしてそれを信じようとしていたのである。そうであるはずであると。そうなのだ、それは自分も含めてだれもが知り、認めなければならない事実なのだと。 |
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