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7、禁忌。

自分が作り出した世界を、人間は現実として生きているのである。また、その中しか知らず、その中でしか生きて行けないように出来ているのである。人間にとっての現実とは、人間自身が数千数万年に渡って作り出してきた世界がそうなのである。

人間は、このような現実に対して、また、このような現実を生きる自分自身に対して疑いを抱(いだ)かないのだろうか。そして、このような疑惑こそが、自分が自分に対立しているのであって、禁忌(タブー)そのものなのである。自分で自分を意識しているのみならず、そうした意識する自分自身をも疑いの目で見ているのである。

これが「禁忌」なのであって、してはならないこと、気づいても知っても近づいてもならないことなのである。それは見てはならないものなのである。これが人間にとっての越えてはならない一線、境界線なのであって、そしてこれを越えようとしているのである。



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