index< 日誌 < z自意識 < 20-62「理由」 |
なぜなら、それが自分なのであり、それを否定することは自分で自分自身を否定することであり、自分が自分でなくなるからである。そして、これが自分自身の自意識、自己の内的同一性となっているからである。 それ以外のところで、自分を見つけることが出来ない、そうした世界を生きているのである。それ以外の生き方というのがあり得ず、知ってもならず、また、成り立ち得ず、そしてまた、ただそれだけが自分が自分であるという証明になっているからである。 そうした閉じた囲いの中の世界を生きている。そしてそれが自分であり、それ以外の自分というのが見つからず、見つけることもできず、また、存在することが許されない、そうした世界を生きているのである。 |