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1、潜在的可能性。

生活の習慣や、それに伴う身体のカタチの変化、および身体内部の生理的耐性といったもの。しかし、このような進化と適応へと条件づけた、自然環境と文化・社会といったものが、人間をして、そうした方向へと規制し導いたのである。

しかしまた、それ以前に、そうした方向へと導かれる傾向といったものが、もともと自分自身の中にあったということである。なにごとも、すでにあるものを通して、それを基にして行われるのである。

すでにあるもの、これがすなわち、現実の世界を意味しているのである。現実とは、自分とは別にすでにあるもののことなのである。何もないところから、何かが始まるということはないのである。これが要するに「遺伝」なのである。これが潜在的な可能性として作用していて、そしてこれが基になっているのである。



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