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5、境界。

つまり、遺伝と適応との間に境界線など無いのである。つまり、歴史的な種としての遺伝というのが根底にあるのであって、これに基づいて、これを出発点として適応がなされて行くのである。

遺伝も適応も、それが意味しているのは本来同じものなのであって、ただ見ている視点と角度が違うだけなのである。あるいは、要素が異なる変化の、時間的に違う開始点から見ているのか、終了時点から見ているのか、という違いだけなのである。

これは、「見かた」、「見えかた」が違うというだけで、その実、同じものを見ているのである。

遺伝も適応も同じことを言っているのであって、ただその始めの方を遺伝と言い、終わりの方を適応と言っているのであって、完成形の終わりを適応と言っても、なんらかのカタチで遺伝が入り込んでいるというよりも、ただ見えにくくなっているというだけなのである。



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