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6、根拠。

ここでいう「潜在的な可能性」とは、自分の中にもともとあった歴史的な傾向のことなのであって、種としての固有の特殊性であり、そしてまた、それには向き不向きといったものがあって、ここにおいて明暗が分かれる。適応できる者と、出来ない者とに分かれるのである。

これがまた、潜在的可能性のことなのであって、種としての個性とその固有の自律性を言っているのである。そしてまた、このような自律性が種としての自己を、他の者と区別する標識となっているのである。

つまり、適応もし得るし、そしてまた滅ぶということもあり得るという意味でそうなのである。そしてまた、これが種としての自己の存在の根拠となっているのである。そうやって自己が自己を全うしてゆくのである。



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