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人間の顔やカラダつき、そのサイズや部分部分の造りが微妙に違うのと同じように、その気性や気質もそれぞれ様々に異なる。たとえ同じ行為の動作や仕草、身振りであっても、やはりどこか微妙に異なる。 ただたんに、身体のサイズやカタチの違いからくる表面的な違いだけでなく、もっと目に見えにくい身体の内部から発してくる、生理的というか情緒的な違いもまたそうである。やはりどこか見えないところで違うのである。 人間を動かしている、動作や身振りの原理や理由といったものが、どこか違うように思えてくるのである。つまり、そうしたことが気性や性格の違いとして現れているし、また、感じられてもくるのである。 たとえそれが小さな差異だとしても、たとえば身体のサイズやカタチや造り、そして各部分のこまかな違いといったもの、――もちろん、こうした違いといったものは、性別・年齢、あるいは人種や民族についても言えることなのであるが、――このような、人間を動かしている肉体上の微妙な違いといったものが、それぞれの民族や人間の個性として現れている。 身振りや動作、そしてクセや傾向、生活習慣、あるいは生活のスタイルとして、自分でも意識することなく日常の生活の中に現れているのである。 |
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