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1、主体性。

人間自身の生理的体質、および身体の構造的特質が要求する、そのバランスとクセ(癖)といったものが、変化に対する反応の傾向といったものを決定する。そして仕草と行動のパターンやその仕方、そして性格や情緒のあり方といったものを方向づける。

人間の感情や意志の表出といったものが、自分自身の身体を通して行われる以上、それが自分自身の身体上の特徴に依存し、それに条件づけられ、それに基づくものとならざるを得ず、そうした固有で特有な特徴といったものが、当事者たる本人の行為やその表現に現れる。動作や仕草のクセや特徴としても現れる。また、それ以前の、気質や気性としてもそうなのである。

そして、こうしたことの現実的前提になっているのが、自分自身の身体上のカタチと、その体質、生理と神経作用の自律性なのである。そして、こうしたことが当事者たる本人の特質であり、固有の主体性なのである。



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