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1、くり返し。

以上は、種としての非常に永い歴史的な経過から、そう言えるのであるが、それはまた、もっと非常に短い期間の時間的経過、および地域の非常に限られた空間の中でも起こっている。

非常に限られた表面的なものに過ぎないものであっても、やはりそうだと言えるのである。なぜなら、そうしたことの際限のないくり返しの歴史的経過が、歴史上の人種や民族といったものを作り出してきたからである。

短い期間での表面的な変化に過ぎなかったものが、時を越えて際限なく繰り返される、ルーチン?自動?化された無限のくり返しが、身体表面の外形的な特徴をも変化させたのである。

さらにまた、それが、身体内部の生理上の特質となり、そしてその気質や気性の特徴にまで影響してきたのである。そして、そうした気質のリズムといったものが、情緒や感情を制約し方向づけてきた条件でもあったのである。



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