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2、時代。

そしてこのような、「時代」という現実の世界から離れた途端、人間というのは存在しないのである。主観的というのは、このような時代の現実が作り出した観念の世界なのである。そして、それがまた、時代の精神の限界であり、越えてはならず、越えることの出来ない限界線となっているのである。

人間同士のキズナと世界観といったものが、そうした閉じて制限されたままの現実の世界に基づいてカタチ作られて来たのである。

近代は、中世の小規模な自給自足経済の連合体を破壊して、国民国家という概念でもって、新たな人間関係を作り出してきたとすれば、今日のグローバル化は、近代の国民や国家という概念自体を限りなく希薄なものに変質させている。


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