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3、傾向。

世界が開いて拡がって行く。イヤでも自分を外から見ることを迫られる。時代という現実が、人間と世界とのかかわり方に変化をもたらし、そして人間自身の考え方や、人間同士のキズナといったものを変えて行くのである。

それへと求められ、そしてそれへと制限される。人間の意思とは無関係に、人間を取り巻く環境といったものが、それへと人間を導き誘っているのである。そして、これが人間にとっての現実なのであり、その条件であり、そしてまた、人間と世界とのかかわり方となっているのである。

そうするしかなく、そうであるはずで、そうでなければならないという、人間にとっての観念の世界を作り上げているのである。そうした意味で人間にとっての観念とは、時代という現実が作り出しているのである。そしてまた、そうしたことが人間自身が持つ無意識の本能的な「傾向」となっているのである。


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