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7、自律。

自分の中の分裂が、外の世界に対して、自律した自己の内的世界を作り出している。自律した主体として、他人に依存しない自己の存在を作り出しているのである。従って、必ずしも上下の関係を必要としないのである。また、それを求めたところで、自分自身というのが、そのように出来ていないのである。

そうして、それらの間を転々として移動しながら、自己を保存して行くのである。自己というのが自律した主体である以上、上下の関係というのが始めから成り立たないのである。

しかしまた、そうした自律した存在というのが現実的でなければ、いやおうなく上下の関係に入って行くか、あるいはまた、新天地でのまったく新しい生活を始めるしかないのである。それまで自分を支えてきた信仰や生活のスタイルのすべてを捨てて、新たに自分の暮らしを創造してゆくのである。不法移民の世界がそうである。それ以外に生きて行く方法がないのである。


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