| index＜ 日誌 ＜ k思い込み ＜ 20-74「主観④ 理由。」 |
| 自分の中で、いまだ自分と他人が分離していないのである。自分というのが、自分と現実世界との直接的関係として現れている、そうした世界なのである。分裂した自己の、自分の中から世界を見ているのではないのである。 だからまた、第三者的な立場で自分を客観的に見ることが出来ないのである。自分を外から見ることがないのである。そうである限り、「自分たち」という群れの世界から、自分が出ることがないのである。「自分たち」から離れては生きて行けなく出来ているのである。 精神の中で、自分が自分に対立することがない。そうした、自分自身への問いかけが不要で無意味な世界である。むしろ、そうした自分自身の精神の世界を一切無視したところで、自分と現実世界と一体化している状態である。自分と他人とがハッキリと区別されない世界なのである。 だからまた、自己意識のなかで、自分で自分を深刻にのぞき込むといった事もない。そういう場面もキッカケも必要もない。そうしたこととは関係のない、場違いで見当はずれな世界を生きているのである |
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