| index＜ 日誌 ＜ k思い込み ＜ 20-75「主観⑤ 分裂以前」 |
| そうである以上、それはいつまでたっても、自分で自分を見つけることが出来ないのである。そしてまた、だからこそ、「自分たち」という集団の中しか知らず、そこから出て行くことも出来ずに、他人との上下の関係の中でしか自分を見い出せないでいるのである。 自分の中で、自分を見つめる自分というのが存在せず、そうした自分自身というのが自分の中で欠けていて、そうした自己認識というのが、「自分たち」を通してしか感じられなくなっているのである。自分というのが、まわりの「自分たち」と同一視されているのである。そしてまた、そこから離れたところに、自分というのが存在しなくなっているのである。 それは、自分で自分を見ているのではなくて、自分というのが存在せずに、他人からでしか自分を感じなくなっているのである。自分というのが、「自分たち」の一部分としてしか見れなくなっているのである。そうして自分を見つけられずにいるのである。 だからまた、いつまでたっても自分が見えて来ないし、見る必要もないし、自分で自分に気づくといった事がないのである。 |
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