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2、分裂する感覚。

自分が見られている自分と、それを見ている自分に分裂している。しかしまた、このような関係性こそが自分という者の正体なのである。そうやって自分を意識し、理解もし、納得しているのである。自分というのが、自分の中で知られてくるのである。

そして、このような意識の仕方が、自分の身体内部に対する自己の感覚、体内感覚なのである。それは、見ることも触れることも出来ない以上、無意識の世界なのであって、生物としての数億年に渡る同じことのくり返しが、自分の中でこのような神経と生理の作用をもたらしたのである。

そしてまた、それに基づいて喜怒哀楽といった感情を惹き起こしているのである。さらに、このような情緒のリズムを土台にして、そこから人種や民族の気質や気性といったものが作り出されてきたのである。神話や信仰、生活習慣といったものもそうである。そのようにして、私たち人間の暮らしのカタチ作られてきたのである。


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