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9、カタチ。


しかしまた、自分一人にの場合であっても、自分の中の思い込みや感情だけで、相手もいないのに、そうした表情になることが普通にある。なぜなら、これが自分にとっての、自分の感情のカタチになっているからである。自分の感情のカタチとしては、それしかないからである。そうやって自分を確かめ、自分を理解するしかないからである。

自分には、そうしてしか、自分の感情を外に出す方法がないのである。それは自分というのが、自分の中から外の世界に出てきたカタチなのである。それ以外の感情のカタチというのを自分は持たないのである。だからまたそれは、自分が自分であることの証明なのである。

だからまた、このカタチをと通してしか、自分は、自分を見つけることが出来ないのである。表情というのは、そうして自分で自分の中の感情を見ているのである。そうする以外に、自分というのが見えて来ないのである。自分を確かめられず、自分に納得することが出来ないのである。

だからまたそれは、自分で自分の無意識の世界を覗き込んでいるのである。感情をあらわにする自分というのを、もう一人の他人のような自分が覗?のぞ?き込んでいるのである。自分が自分を覗いているのである。


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