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1、老い。


老いて、顔の表情や身体の筋肉がたるんで、むくんで見えるのは、筋肉の中心線上の筋(すじ)とその端部の付着点だけが痩せて硬く固定され、そしてそこだけが深いシワとなり、その周りを取り囲む筋肉にハリが無くなって、団子のようにぶら下がっている、そうした状態である。

筋肉の付着部とその筋は、筋肉とは異なり、そのまま固くなって固定され、そしてそれを囲んでタテに平行する筋肉の塊(かたま)りがたるんで、むくんでくる。したがって筋肉の塊りと塊りの間が深いシワになる。これが外から見える表情である。

老けたというのは、ハリがなく、たるんでつなぎ目が痩せて深いシワとなったり、むくむ。そして何よりも表情にとぼしい無表情な顔になる。無表情とは感情の起伏に乏(とぼ)しく、心の中の潤いというものが枯れて行く状態である。これが老いの内面である。


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