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6、肉体の記憶。


もちろん、非常に微妙で分かりづらいものではあるが、それでも、やはりそうなのである。顔の形相というのが常に変化しているのである。また、そうやって怒りや悲しみ、楽しみや嬉しさというのを表現するのである。

自分の見えるカタチと、その動きでもって、自分自身が表現されているのである。しかしまた、それは、自分自身が求め願った事でもあって、そうしたことが自分自身の、身体内部の生理と情緒のリズムとして、外の表情に現れ出て来ているのである。

しかしまた、なぜそうなるのかと言えば、それが自分自身の、身体内部の仕組みだからである。自分の意識の届かない世界だからである。本人の意志や願いとは無関係に、肉体自身がそれを求め、そしてそのように営まれ、機能しているからである。だからまた、これが自己の同一性なのであり、自分が自分であることの証明となっているのである。


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