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1、錯覚。

それぞれが別々で関係のない、複数の相手や出来事が互いに関連し合い、結びついて錯覚することがある。しかし実際には、人間はそうした錯覚が何かを暗示し符号するものとして、そこから現実の出来事を理解しようとしてきたのである。他に理解の仕方というのが無かったのである。

そうした意味では錯覚である以上にヒントであり、そして何かを暗示するサインなのである。人間が持つ本来的な指向性といったものなのである。傾向であり、直感的で本能的な予測能力とでもいったものなのである。そうやって人間は現実世界を意識し、観念化してきたのである。

従ってまた、直感は、類似・対比・時間的接近などから、自分たちが知らないものをムリヤリ関連づけ、そうして何か意味のあるものとして理解しようとしてきたのである。あるいはそうやって、自分の願望や周りの世界との因果関係といったものを見い出そうとしてきたのである。


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続く。

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