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1、存在。


「おそれおののく」というのは、それが何なのか自分でもわからず、わかってもならず、あるいはまた、自分でもどうしたらよいのか分からず、どうにもならず、どうしようもない、また、どうかしてもならない、そうした状態である。そうした、感覚や意志決定自体が定まらず、その間を行ったり来たりしたままで、自分で自分がコントロール出来ないでいる、そうした状態を指している。

つまり、震えるのは、そうした、生理的・筋肉的運動の混乱と、それがパニクっている肉体の状態を現わしている。どこかで自分をコントロールできずに、自分を見失い、自分が自分でなくなっている。自分の中で自分が見つけられずに、自分を失いそうになっている。そうした状態である。

自分がだれか分からなくなって、自分が自分でなくなるように思えて来る。恐ろしいとは、このことである。自分が生きている現実の世界から、自分を失くしてしまったように思えてくるのである。自分が自分でなくなり、自分を失い、自分が誰か他人に乗っ取られたように思えてくるのである。自分のタマシイが得体の知れないオバケに削り取られて、食べられてゆくように思えてくるのである。


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