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それでは仮に、感情ではないとすれば、それはいったい何なのだ?それはつまり、外の世界から遮断された、自分自身の情緒の世界を見ているのである。いかなる感情とも異なり、そしてまた、いかなる感情にもなり得ない、そうした自分自身の情緒の世界を見ているのである。 情緒が情緒を見ている。それはあり得ないことであり、あってはならないことでもある。しかしまた、だからこそ、それに驚いているし、驚かされざるを得ないのである。それは、自分で自分の精神の世界を見ているのである。それも現実にあり得ず、あってもならない、そうした自分自身の精神の中の、欠落している部分を見ているのである。 |
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