index< 日誌 < am種 < 20-09「消えた記憶」p3-


3、符号。


それは、自分自身のなかにある「種」としての同一性が、何かを呼び起こし、そしてそれが反射し、コダマし、響き合って、それに呼応して、自分のなかから浮かび上がってきているのである。それは要するに、忘れられた種としての身体の記憶がそうさせているのである。

それは無意識の、自分でも意識することのない、気づくことも理解することもない、そうした無意識の、意識から切り離された、失われ忘れられた記憶の断片なのである。

そうしたことが自分をして、何か言い知れない衝動やサイン(合図)といったものを呼び起こしているのである。 種としての同一性が、自分をして、自分をどこかへと誘い暗示し導いているのである。それは自分の意志とは別のところにある、自分の肉体が、それを記憶していたのである。そしてそれを呼び覚まし、導いているのである。

戻る。                    履歴へ

index < 日誌 index< 日誌 < am種 < 20-09「消えた記憶」p3-