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1、情緒。


交感とは、「互いに感じ合う、心が通じ合う」ことをいう。しかし、いったいだれに対して?その相手とは、自分のなかの自分と、自分とは別の外の他人に対してである。自分の中とは、意識に拘束されない一人立ちした「自律神経」のことであり、外とは、自分の外からの刺激に対してである。

一つは、肉体の内部でそれぞれが感じ合っている、種々様々な感覚器官同士の、そしてそれらの時間的変化のアンサンブルと相互作用の、その複合的影響としてである。

もう一つは、自分の外の環境に対してである。自然環境や社会環境なども含まれる。そうした自分にとっての外の世界が、自分の内部でそれと意識されないままで、自律神経に反映されているのである。また、このような意識されないというのが、自律神経の営みなのである。あるいはまた、同じことであるが、これが情緒の世界を作り上げているのである。


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