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こうしたことが、自分自身の身体内部の複合的で総合的な、そして自分のなかで移り行く変化の移ろいとして感じられてくる。何か得体の知れない心地良さや、あるいはキモイといった感触もそうである。それは自分でも何かよく分からない気分とか、「空気」や雰囲気といったものである。 つまり、何か相手や対象といったもの、あるいは動機や目的や意図として意識する以前の、それらとはまったく別の情緒の気分や雰囲気として、そう感じられているのである。これは、感情や意識以前の情緒の世界なのである。 そして、そうしたことがイヤが上にも自分にも意識されてきて、自分をとらえて離さず、拘束し、そしてワケの分からないままに自覚されてくるのである。もちろんそれは、自分でも知りようのないものなのである。自分の事なのに、自分でも知りようのないものなのである。 知らず気づかず意識もされないままで、いつの間にか自分がそれへと誘われていて、包み込まれているのである。それは自分の意識の届かなない、自分自身の肉体の生理と反射作用の世界なのであって、そしてこれが情緒の世界なのである。 |
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