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4、イメージ。


たとえ夢や幻であっても、そうしたイメージや物語自体が、自分の現実を反映しているのである。

カタチなき精神といったものは存在しないのである。精神は現実の世界にあって、たとえ自分の妄想や空想の中だけだとても、何かしらのカタチにならなければならないのである。そうした意味で、カタチのない精神といったものは存在しないのである。

しかしまた、だからこそ、人間は夢を見るのであって、夢のなかの困惑した世界の中で、自分を見て感じているのである。そしてそれを知り、確かめ、そしてまた、そうやって自分が自分であり続けようとしているのである。また、そうやって、自分が自分であり続けることが出来るのである。

精神はそうせざるを得ず、そうするしかなく、また、そうしてのみ、自分というのが自分であり続けるのである。あり続けることが出来るのである。そして、そうしたことが何かしらのカタチとして現れてくるのである。そして、これが先に述べた夢の中の、イメージや妄想の世界なのである。


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