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それは自分の中で、自分自身の肉体のカタチや生理や情緒の、くり返されるパターンとして、自分自身の身体のなかで保存されてきたものなのである。このうような私たちの「肉体の記憶」が、本人にもそれと気づかれることがないまま、私たちをいざない、導いているのである。何かの行為へと自分を強制するサインのように、自分に迫ってきて暗示するのである。 そしてこうしたことが、感覚の意味であり、そして現実を生きる私たちにとっての意味なのである。私たちは気づかないまま、現実というのをそのように印象し、そしてまた、それらを関連づけて抽象し、そうして象徴として見ているのである。 また、そうやって自分たちの観念の世界を作り上げてきたのである。そしてこれを自分たちの行動と思考の標準としてきたのである。常識の規範としてきたのである。そしてまたそれが、私たちが求めるもの、願うもの、欲するものなのである。また、そうやって私たちは現実世界というものを理解してきたし、また、理解もしているのである。 |
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