index< 日誌 < K夫人 < 20-99「誤解1」


3、無意識。


それは、自分のことなのに、自分でもわからず、自分でもどうにもならない世界なのである。自分の中に住むもう一人の、別の自分の世界なのである。そうした、自分の意識が届くことのない、自分自身の中にある無意識の世界なのである。

そして、そうしたことが人間を支配し、知らず知らずのうちに身体内部の生理や感情の動き、そして身振りや仕草となって、外の世界に現れ出てきているのである。

だから、このような身体表面に現れた表情やその動きといったものを知るというのは、非常に大事なことなのである。それは言葉や理性などよりも、ある意味はるかに正直な人間の営みといったものなのである。

人間が自分というのを知る上で避けて通れない、非常に重要な領域なのである。人間という存在の仕方と、その無意識の世界を表現しているのである。


戻る。                        履歴へ

index< 日誌 < K夫人 < 20-99「誤解1」