――イメージをカタチに(・Image)―― 当事者たる彼自身でも相手でもなくて、 だれか別の第三者を指して「自分」と言っているように聞こえることだ。 では、この第三者たる「自分」とは、いったい誰のことなのか? これは、自分と相手とを超越した絶対的な権威の存在を暗示して、 その権威が定める常識のルールに従う事を相手に求めたものだ。 日本人はこのことをうまく表現している。 「空気を読む」と。 これは日本の戒律であって、(日本語で表現すると<オキテ>) すべてに優先する絶対的信仰であり、原理だ。 これを破るのはヨソ者、仲間はずれ、村八分、外人(そとのひと)扱いだ。 これは非常に過酷な制裁だ。 なざなら、日本自体が巨大なムラ(村)なのであって、 このムラ社会から締め出されることを意味するからだ。 つまり、仕事にありつけない。生活不可能な状態に陥れられる。 という訳で、自分の考えなど持ってはならない。 個人の自立など、初めからあり得ない。 というよりも、こうした状態があまりに当り前過ぎて、 これに疑問を感じたり、違和感を感じないように出来ている。 もともとそうした発想自体が、意識の中から消し去られている。 戻る。 続く。 index(索引)<concept(概念)<業務日誌< 市 ・Image |