――イメージをカタチに(・Image)――
では、この天皇制とは何か? そもそも、制度というからには、 何かの決まりごと・罰則・規制などがあるはずであるが、 実際には、そのような規制は何もない、というのが実情だ。 これには、日本古来の宗教、神道についても言える。 宗教にあるはずの、 教義も経典も戒律もない。天国と地獄もない、 では、一体何なのか? それは、何か人為的な制度などというよりも、 この列島がもたらす、 自然の風景みたいなものではないだろうか。 風土とか自然現象といったものである。 変化に富んだ温暖な自然と、 そこから糧を得てきた、 暮らしのサイクルとでもいったものである。 僕が子供のころの世界は、 まるで神様だらけだった。 天の神、地の神、カマドの神、天井の神、 虫の神、樹の神、山の神 ・・・際限なく続く。 バチが当たる、 物を大切にし、自然を敬い、 殺生はダメで、生き物を大事にする。 そんな世界だった。 市 ・Image。 |