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index(索引)concept(概念)業務日誌さまよう妄想2009-0608-13-1 


<さまよう妄想>L-1、農耕:城下町。



農耕民族にとって土地は、
農地として意味があるのであり、
そして、農地は農民が居続ける限り、生産的なのであって、
領主にとって農民は、限りある貴重な生産手段なのである。
だから領主はより多くの富を得ようするならば、
農民が餓死したり逃亡出来ないよう気を配る必要があるし、
隣国との戦争に際しても、
戦後のスムーズな税の徴収を考えて、
隣国の農民といえども、なるだけ迷惑をかけないよう心がける。
だから、日本には、城の外に町があり得た(城下町)。

だがこれは、
同一の文化とシステムを有する閉じた世界での話だ。
同じ農耕民族同士であっても、
その成り立ち、習俗、シキタリ、社会システム、
・・・総じて、民族としてのアイデンティティが異なれば、そうはいかない。
「日本列島」という島の中の、
文化が固定した閉じた世界だから、
あり得た歴史ではないだろうか。

また、同じ農耕民族であっても、
ユーラシア大陸のそれはたいてい、
北方遊牧民族の影響を大きく受けている。
そうした意味で、日本列島は例外なのである。


 続く →



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