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index(索引)<concept(概念)<業務日誌<さまよう妄想<2009-0727-13-2
<さまよう妄想>L-2、農耕:下地。
古代中国やエジプトなどでは、
水を治めるために大規模な灌漑工事を必要とし、
そのための、集権的強権が必要とされたと言われている。
しかしこうしたことは、
どこを向いても「地平線」、といった広大な平野の存在。
あるいは、「向こう岸が見えない」ような
巨大な大河の存在する世界。
日本列島とは、まるで異なる別世界での話である。
山が国土の大部分を占め、
凹凸が複雑に入り込んだ合間の平野を、
人間がひしめき合って気ぜわしく耕し続けて、
ひたすら土地の収穫強度を高めてきた日本人にとって、
治水のための努力とは、
せいぜい村落単位あるいは村内部での、
堤防工事あるいはむしろ日常的には、
水を分け合う際の緊密な協力の、
合意のための努力ではなかっただろうか。
続く →
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