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index(索引)concept(概念)業務日誌さまよう妄想2009-0727-8 


<さまよう妄想>G、
 国内戦争ーC



かつて、20世紀に至るまで、
日本列島において深刻な戦争状態というものが、
ほとんどなかったのではないだろうか。

下克上、戦国時代というものも、
ユーラシア大陸での戦争の概念からすると、
あまりに限定的である。

戦闘員と非戦闘員(民間人)が区別された。
略奪放火、殺戮強姦が常態化することもなかった。
民族浄化などという無差別殺戮もない。
戦乱に起因する全国土の荒廃・疫病の蔓延、人口の激減、
飢饉の絶望的無政府状態の広範な現出などといった事態もみられない。
敵兵の親族だからといって、
孫に至るまで右手を削ぎ落とす、などといったこともない。

もちろん暗い面もある。
戦時中の花岡事件など、これらは氷山の一角だろうけど、
大陸の歴史では、広範に見られた現象ではないだろうか。
だがそれだけでは、説明できない。

それはむしろ、
この日本列島の風土と、
そこでの暮らしが大きく影響していると思えてならない。



 続く →



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