――イメージをカタチに(・Image)――
たんに、金銭的経済的利害を目的とする戦争を度外視すると、 戦争があるということは、 そこに何か和解の出来ない、 人間の存在理由(アイデンティティ)にかかわる、 何かが、根底にあるように思える。 ところが、日本列島においては、 そうした、アイデンティティにかかわる争いがみられない。 というよりも、 アイデンティティ(自己同一性)を気にする理由も機会も、 ないのではないだろうか。 そんなうっとうしいことは、普通、だれも考えない。 「何だかんだ云ってみたところで、 みんな同じ人間(=日本人)ではないか」という訳だ。 このような世界では、 アイデンティティに係る争いなどありえようがない。 しかしこれは、偽りの世界ではないだろうか。 だれにだってアイデンティティ(自意識)はある。 自分は、はたして誰なのか、確かめたくなるものだ。 市 ・Image。 |