――イメージをカタチに(・Image)―― <さまよう妄想>H-2、 もちろん、20世紀の日本の戦争は、 明白に、アイデンティティに関するものであるが、 それ以前の、 7世紀の「神仏習合」以降の歴史においてはみられない。 そして実は、この「神仏習合」思想こそが、 その後の、日本のアイデンティティを決定して来たように思われる。 「神々は敬わなければならない。 敬ってなお祟(たた)るのが日本の神々である。 その祟りを鎮(しず)めるものが仏である。 だから、われわれは仏(仏教)も拝まなければならない」 堺屋太一、前掲p140 つまり、同じ個人が、神道・儒教・仏教・キリスト教を同時にこなす。 当り前の宗教では考えられない態度である。 市 ・Image。 |