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index(索引)concept(概念)業務日誌2009-0727-9 



<さまよう妄想>H、アイデンティティ(イミテーションワールド)。



たんに、金銭的経済的利害を主目的とする戦争を度外視すると、
戦争があるということは、
そこに何か和解の出来ない、
人間の存在理由(アイデンティティ)にかかわる、
何かが、根底にあるように思える。
ところが、日本列島においては、
そうした、アイデンティティにかかわる争いがみられない。

もちろん、20世紀の戦争は明白にアイデンティティい関するものであるが、
それ以前の、7世紀の「神仏儒習合」後の歴史においてはみられない。
この神仏儒習合思想こそが、
その後の、日本のアイデンティティを決定したように思える。


「神々は敬わなければならない。
敬ってなお祟(たた)るのが日本の神々である。
その祟りを鎮(しず)めるものが仏である。
だから、われわれは仏(仏教)も拝まなければならない」
堺屋太一、前掲p140

「今日の日本人の・・・・・・、神道の祭礼、仏教の儀式、儒教の倫理、
キリスト教式の結婚式、そしてクリスマスのお祝いなどは、
通常は宗教への帰依による行為ではなくて、
自ら進んでかテレビに刺激されてかはともかく、
だれもがかかわっている慣習にすぎない」
エドウィン・O・ライシャワー、「ザ・ジャパニーズ・トゥディ」1990 p271 文藝春秋。

つまり、同じ個人が、神道・儒教・仏教・キリスト教を同時にこなす。
通常の宗教では考えられない。


 続く →



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