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index(索引)<concept(概念)<日誌<2010-・2-3 市
四季の桜。
桜の花が象徴的だ。
凍てついた冬から、
うららかな陽気と潤いの春へ。
ちょうどその境目で桜が咲く。
まるで始めと終わりを象徴するように。
四季とは、その繰り返しなのだ。
いっせいに、そしていっきに咲く。
そして咲いたかと思うと、早々と散る。
しつっこいのは見苦しく、
潔(いさぎよ)さが尊ばれる。
過ぎ去りし出来事を綺麗サッパリ忘れ去って、
今を生きる。
誰もが同じ出発でなければならない。
だから、みんな一緒になって、いっせいに咲く。
散る時も同じだ。
ひらひらと、春のあわいそよ風とともに消えてゆく。
それはまるで鎮魂の儀式のようにも見える。
去って逝った者たちへの、
深い哀悼と忘却の祈りのようにも見える。
戻る。 終わり。
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