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index(索引)<concept(概念)<日誌<2010-・2-2 市
四季の色。
日本列島の形は、緯度上を南北に延びて、
その位置で、亜熱帯と亜寒帯の間を、
時節に従い四季が移動する。
つまり四季とは、変化自在に移り行く、
時間と空間の瞬間が連続したものといえる。
四季の特徴というのが、瞬間的なものであるということだ。
日本列島の複雑な国土の形状と気象条件が、
同一地域であっても、異なる気候と植生を生み出してきた。
四季は、単に気温だけでなく、
湿度(水)の季節的・空間的な異同が、
目に映る自然の風景をより多様に、
そして鮮やかに際立たせている。
湿度、つまり「水」とは、生命の現れ出る場所だったのである。
四季の鮮やかさとは、
まさに、この生命活動の鮮やかさだったのである。
四季が、美しく感じられたのは、このためなのである。
生命が生まれ成長し滅ぶ。そして滅ぶとは、
新たな生命が生まれ出る予兆となっている。
これが、際立つ四季の色の鮮やかさだったのである。
戻る。 続く。
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市 ・Image。
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