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「ほほ笑み」、C             
< 制約 >

狭い日本で、農耕を暮らしの糧としていた住民にとって、
隣近所の人々は数百年来の知り合いである。
つまり、争いを起こせないのだ。
争えば、恨みを抱いたまま同じ場所で子々孫々、
ずっといっしょに暮らし続けることになるからだ。
だから気性はアッサリしていて、
執拗を嫌う傾向がある。

また、そうしないことには、
慌しくせきたてる日本の四季にはついていけない。
それは致命的なのである。
古来、日本の暮らしというのは、
豊かな日照と豊富な水がもたらす、
自然の恵みから生きる糧を得て来た。
変転極まりない四季の変化の中で、
収穫をしようとする者にとっては、
そのタイミングこそが決定的に重要なのであって、
それは海の幸にも言えることだった。(養分に富む潮の見極め)
そうした場合、恨んでる余裕などないのである。
気質は、実際的・臨機応変・実践的かつ現実的である。

さらには、
地震、台風、紙と木でできだ燃えやすい家。雷。
要するに、
過去の諍(いさか)いを蒸し返すような事は出来ないのである。
このような突発的災害に関しては、
過去のいきがかりをいっさい捨てて、
誰もが一致協力して、復興にあたる以外になかったのである。



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