――イメージをカタチに(・Image)――
index(索引)concept(概念)日誌2011-0617-1  市


怪談、@ 幻影。


ドストエフスキー「罪と罰」の主人公が、
「空気が足りない」などと、
変なことを口走りながら、
夢と現実の間を徘徊する……。

息苦しい。
末梢神経がおかしくなって、指先が震える。
幻覚・幻聴に悩まされ、
得体の知れない強迫観念が影のように付きまとう。
原因は、ほぼ分かっている。
自分の中で、「自己」というのが分裂しているのだ。

まるで自分が他人のように思えてくる。
現実が、夢の中の偽りの世界のように思えてくる。
得体の知れない何者かが、僕の中でつぶやく。
自分は、いったい誰なのか?


         続く。


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