――イメージをカタチに(・Image)――
index(索引)concept(概念)日誌2011-0623-2  市



「眠る裸婦.」 A あこがれ。


それは、憧(あこが)れだ。
自分には無いもの、欠けているもの。そうした、
自分では手に入れることが出来ないものへの、
果てしない憧れだと思う。
空に架かる虹のかなたの世界のように。

だれもが、それと願いながら、
けっして、見る事の出来ない世界。
この絵は、そうした僕自身の中にある、
「まぼろし」、女性的なる世界を映し出している。

自分が、透明になって溶けてしまった、
自己と他者との区別が無くなった状態。
それは、肉体的・現実的なそれではなくして、
観念と思惟の世界で繰り広げられる、
めくるめく天上の、神々との交歓(セックス)である。

この絵の、
ぼやけた裸体の、開いた肉体。
自己と他人とを区切る輪郭の境界線は、
限りなく無きに等しい。
分け隔てなく、だれに対しても開いている。




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