――イメージをカタチに(・Image)――
index(索引)<concept(概念)<日誌<2011-1007-2 市
四季のデッサン、 A <コントラスト(明暗)> 夏の直射光は特に激しく、 木々と太陽との関係は対抗的である。 枝葉の早朝は目覚めたばかりで、 朝の10時ごろまではせっせと準備している感じだ。 それ以降、昼下がりの2時ごろまでは、 太陽とまともに向き合って、張り合っている。 この時の木々は潤い、生気に満ちている。 しかし3時ごろを過ぎると、 すでにヘロヘロにへたばって、萎(しお)れて枯れて、 まったくやる気をなくしたような、 そんなイジケた姿になっている。 夏。 太陽の直射光は強いが、 しかし、太陽が頭上にあるために、目を向けない限り、 特にまぶしく感じることはない。 それに比べて、光の強さから来る間接光 (地上と大気中で繰り返し反射される乱反射光)も強く、 それが、影の部分であっても、 特に暗く感じることが無いくらいに、 風景をよく照らしている。 冬。 冬の太陽は低緯度(地平線方向)にあるために、 まともに逆光になりやすく、まぶしく感じる。 しかし、地上に届く光の総量が少なく、間接光も弱い。 影になった所は暗くて見えにくく、 逆光時のコントラストは特に強い。 冬は、風景全体が少し暗く、薄い灰色混じりで、 そしてまた、実際の植物の色にも「鮮やかさ」がない。 見た感じもカサカサしていて、 造花のように、ひなびて固まった、 生気のない乾いた色をしている。 |