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index(索引)concept(概念)日誌2011-1018-4  市


異文化、C  <見えないもの>



もしも人が、日々見ている風景の中で、
異文化を見ているとすると、
それは、より本質的である。

なぜなら、それは自分の中で、
何かが変ったからだ。
現実は何一つ変らないのに、
自分だけが、なぜか変ってしまったからだ。
彼の心の中で、何かが変ったのだ。

このような人間は、ある意味で狂っている。
彼は「場違い」な人間なのである。
すでに「居場所」を喪失していて、
彼の意識だけが、現実の世間から離脱している。
しかし、だからこそ、世間の仕組みが見えるのである。

現実のシステムの中でいくら探しても、
当り前のことしか見えない。
この仕組まれたシステムから出て初めて、
システムというのが見えてくる。
それは本来、見えるはずのないものなのである。
自分が変らなければ、何も見えないのである。



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