――イメージをカタチに(・Image)――
index(索引)<concept(概念)<日誌<2011-1018-3 市
異文化、B <異質>
異文化とは、外の世界に反射して映し出された、 自己の内なる世界の投影である。 なぜなら、他人と違う自分というのを、 見てしまうからである。 まるで、自分が他人のように思えてきて、 自分で、自分の心の中が、見えてしまうのである。 そして、自分とは違う現実というのを、強く意識する。 そうした、自分自身の心の中に住む、 こうした、異質なものを認めざるを得ないからである。 自分というのが異質であること。 それはつまり、自分というのが、 社会の外の人間だということだ。 あるいは少なくとも、社会の外から現実を見ている。 そして、こうした人間の意識は、すでに社会の外にある。 にもかかわらず、社会という現実の中で生きている。 だから、よく見えるのである、 見たくないものまで含めて。 だれも気付かないことが、よく見えたりする。 反対に、だれもが感じる当り前のことが、 全く理解できなかったりする。 つまり、脳ミソがヌケているというか、ズレている。 現実を再生する、脳内での反映の仕方が異なるのである。 このような人間はどこか変っている。 と思うのは誤解である。 人間は本来、だれも変っているのである。 ただそれに気付かないだけなのである。 そしてまた、誰もが変ってるからこそ、 個人として、互いに尊重し理解し合えるのである。 |